25年前の洋楽日記~1988年編 (188)

Hysteria
ヒステリア
Def Leppard
Mercury 830675 / Mercury 25PP-227 日本フォノグラム
[1988年7月23日~30日、8月13日、9月3日~17日 米最高1位]

 全米制覇へあと一歩まで迫り、700万枚近く(後に1000万枚を突破)のセールスを上げるビッグ・ヒットとなった「炎のターゲット」に続く通算4作目のアルバムはオン・チャート49週目にして1位に到達し、500万枚と前作並の売り上げが見えてきた(後に更新し、1200万枚を突破する)。

 ジム・スタインマン、そして、ナイジェル・グリーンとの制作作業は相次いで頓挫し、結局は再びマット・ラングと組んで完成させた作品だが、その間にはドラマーのリック・アレンが事故で片腕を失ったため、彼の復帰を待ってのレコーディングという事情もあり、前作から4年半ものブランクが生じていた。

 その空白期間とファースト・シングルの不振も響き、当初はなかなかセールスが伸びず費やした莫大な制作費と時間が取り戻せないのではという不安もあったようだが、トゥアーでの観客動員が次第に増えていき、セカンド・シングル以降はチャート・アクションも出す度によくなり、再び練り直された宣伝計画も功を奏したという。

 もちろん作品の内容に関してもだてに手間暇と金をかけただけではないという力作で、凝り性で完璧主義者のマット・ラングの要求に苦心しつつもテクノロジーを駆使し、ハード・ロックの新たな可能性をみせつけた80年代を代表するアルバムのひとつを共にものにした。 

 「ヒステリア」が全米でリリースされた頃に私は1ヶ月ほどニュージャージーに滞在していて、毎日のようにマンハッタンまで観光とレコード漁りに出かけていたが、同じトゥアーで来ていたハード・ロックが好きだという人におすすめのものをついでに購入してきて欲しいと頼まれてこのアルバム(レコードだと現地ではすぐに聴けないので、カセットを買ったと思う)を選び、喜んでもらえたという思い出もアルバムを聞き返す度に甦ってくる。

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ヒステリア
USMジャパン
2011-10-12
デフ・レパード

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Pour Some Sugar On Me
シュガー・オン・ミー
Def Leppard
Mercury 870298 / Mercury 7PP-273 日本フォノグラム
Steve Clark / Phil Collen / Joe Elliot / Mutt Lange / Rick Savage 作
[1988年7月23日 米最高2位]

 アルバムとの同時制覇はリチャード・マークスに阻まれたものの、アルバムからの4枚目のシングルにして最高位を一気に更新し、アルバム・チャート制覇に大きく貢献したナンバー。

 アルバムの中で聴いていた時は、ヒット・ポテンシャルがあるようには思えずシングル・カットされた自体が意外だったが、それがぐんぐんチャートを上昇していくのには驚かされ、時流に乗りもはや止められないほどの彼らの勢いの凄さも感じさせられた。

 「ヒステリア」の中ではシンプルな部類に入る重量感のあるズッシリとした楽曲だが、ヒット曲として耳になじんでくるとそれなりに魅力も伝わってきたが、こんなに上位にまで進出するとは、大半の日本人の感覚としては納得し難いのではなかろうか。
 但し、ライヴ映えはするので、トゥアーの中で演奏されていて好評を得ていたためという背景もあるのかもしれない。

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